毎日を快適に!上がり框をリフォームで使いやすくしよう
玄関にある上がり框は、段差部分の断面を隠すという役割を担っています。内と外との境目にもなっており、外から入ってくる砂埃などの汚れが室内に入り込むのを防いだり、靴の脱ぎ履きをしやすくしたりなど、様々なメリットも持ち合わせています。一般的な戸建て住宅の場合、上がり框部分の高さは15センチから18cm程度となっていることが多いです。
一方、かつては30センチ程度取ることがほとんどでした。室内との段差を高くして、湿気から守る意味もあったようです。30センチだと、腰掛けたりする分には座りやすい高さですが、上り下りの面では、やはり負担がかかってしまいます。このような場合、玄関をリフォームをして、使いやすくすることも可能です。
とはいえ、上がり框の高さを低くするには、大がかりな工事が伴ってしまいます。1階のフロアレベルを変えたり、玄関土間のレベルを上げようとする際には、階段や玄関ドアとの取り合いなど、様々なところに影響が出てきてしまうからです。工期や費用面で大きな負担にもなるでしょう。
玄関土間に十分なスペースがある場合は、スロープを設ける方法もあります。スロープにしておくと、将来的に車いすになった時にも、対応しやすくなるでしょう。
そして、最も簡単に改善するには、式台を設置する方法が挙げられます。式台とは、玄関の上り口部分に設ける、上がり框よりも一段低い板敷のことを指します。高かった上がり框の段差が二分割されるため、上り下りしやすくなるでしょう。
また、奥行きも住宅に使われる階段の踏面より大きく、30センチから40センチ程度あるため、安心して使えるようになります。靴を履く時にちょっと腰かけたりすることもできるでしょう。
式台と聞くと、和のイメージを抱く人も少なくありませんが、素材を工夫すれば、洋風にすることも可能です。ホールに使用しているフローリング材と合わせることで、インテリアにも馴染みやすくなるでしょう。毎日使う場所だからこそ、使いやすくする工夫が大切です。